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太平洋戦争中に書かれた日記をそのまま本にしたものを発見したのですが、
それを読んでびっくりしたことがありました。

「戦争中」と聞くとどうしても
「みんな家の中に閉じこもって、いつ空襲があるか分からないので外に出て食料も買いに行かれない」
・・・みたいな事を想像していたのですが、

全然違いました。

普通に学校があって、普通に買い物して、普通にご近所付き合いがあって、普通に友達と遊んで・・・・
本当に普通な”日常”があったんです。
確かに、戦争映画などの先入観を取っ払って考えてみると、
いくら戦争中でも、いや、戦争中だからこそ
学校へ行ったり、会社で働いたりしないと国が動かない経済も回らない
経済が回らなければ勝てる戦争も勝てませんもんね。

ただ、1つだけ日常と違うことがありました。
それはラジオから(当時はラジオ)、お天気予報や国内ニュースの代わりに
現在の戦況を伝えられること。
「戦艦、~型一隻、~型一隻、~型十隻・・・・・撃沈。」
この様な感じで。
その他にも敵兵の動き、自国が成し遂げた功績なども伝えられます。思ったよりかなり細かく発表されるようです。

当たり前ですが、戦争前は国際交流なども頻繁に行われていました。
アメリカと戦争する前はアメリカに留学に行ってた人もいたし、もちろんアメリカが好きな人もいた。
当時アメリカ大使館もあったし(戦争中は大使館の旗が下ろされる)、
もちろんアメリカの国でも、テレビで「日本の文化の良さ」などという番組をふつうに流していました。

それでも戦争が始まってしまえば、そんな事は関係ないんですよね・・・。
硫黄島での戦いの総指揮官をやっていた栗林隊長も、「新米派」で有名でした。
彼はアメリカも好きだったけれど、日本を守るために最後まで戦い抜いたんですよね。

あと、この戦争中に書かれた日記を読んで思ったことが、
みんな生き生きしている」こと。
この言い方は誤解を生むかもしれないんですが、
みんな「命の有難み」を感じながら毎日毎日大事に生きているんです。
確かに、自分がもし「1年後、生きるか死ぬか分からない状態です」と言われたら、
それこそ一瞬一瞬を大事にすると思います。
本とか出したり、国内・海外を旅行したり、今以上に親孝行したり・・・
出来たら富士山も登りたいと言い出すかもしれません。

この本は約10巻まで出てて、まだ全部読めていないのですが、
これからも少しずつ読み進めていきたいと思っています。
誇り高い先人たちに感謝。



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